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「竜神ー竜王ー竜頭ー竜爪」ライン by Kanikama |
今回はこの不思議な現象を推理してみます。
先ずは「自然現象由来説」が考えられます。地震学の専門家の話では、「まだ確認出来ていない国内の地殻断層はたくさんある」ようです。従って、この東西の「竜の道」に沿って、まだ知られていない地殻の断層とか、地下水脈、鉱脈とか、地質磁場変化等が将来見つかっても不思議ではありません。地震が発生しやすい地殻断層に沿って、古来より龍の名前の付く地名が多いという説もあります。
さて、もうひとつ全く別の観点からも考えてみましょう。「歴史的な人為的な要因で龍の地名が生まれて残った」説です。古代の様々な事件、生活様式、交通路等の背景がいろいろと重なって、長い間かけて人為的に生まれそして今に「竜の道」が残ったという考え方です。
人為的な理由の場合、kanikamaの推理ですが、古代の日本人が利用してきた古道(現代の交通路とは異なる古代の道)と深い関係があると考えています。
古道は、塩を運ぶ道、文化伝達の道、戦乱時に密かに兵士移動をする道などの目的で、東西南北の往来に使われてきました。そして古道の大きな特徴のひとつが、前述したように、出発地と目的地を最短の直線で結ぶ路だったのです。
更に「竜神ー竜王ー竜頭ー竜爪」ラインの付近には幾つもの古道が絡み合っていました。つまり、竜の道は地元の細かい小古道につながる大古道であったのです。
下の図は、現在知られている古道である「塩の道」のひとつです。南北の道です。そして、面白いことに「竜の道」と同様にほぼ一直線に並ぶ道です。やはり、古代の人達は、地図上で一直線、つまり最短距離を移動したことがわかります。
そして、東西の「竜の道」と南北の「塩の道」は、竜頭山(秋葉山)で交差しています。なんと、竜頭山は東西南北交通の十字路交差点だったのです。
「塩の道」 国土交通省関東地方整備局HP |
つまり、「竜王ー竜神ー竜頭ー竜爪」の東西直線ラインは、今まで知られていなかった東西を最短で結ぶ直線的ルートの古道のひとつであり、同時に道しるべだったのではないかと思われます。
最短ルートを結ぶことが出来る直線の古道ルート。その古道に関する興味深い最近の調査研究と文献について、次回、ご紹介します。
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