2015年9月1日火曜日

龍の道と古道(2)琵琶湖の龍神と三上山の伝説

前回、琵琶湖から東方向に向かって「竜の道」が一直線に並ぶことを書きました。
http://otonano-kodaishi.blogspot.jp/2015/08/blog-post_31.html

「竜神ー竜王ー竜頭ー竜爪」ライン by Kanikama

図の左側から、三上山の龍神(滋賀県)-竜王町(滋賀県)-竜王山(滋賀県)-竜ヶ岳(滋賀県)-竜神町(愛知県)-竜頭山(愛知県)-竜頭山(静岡県)-竜爪山(静岡県)。

略して、「竜神ー竜王ー竜頭ー竜爪」ラインです。

それぞれの地には古い昔より興味深い伝説が残っています。そこで、西から東へ順番にご紹介したいと思います。

先ずは、琵琶湖を望む三上山。竜の名はついていませんが、ここにはとても有名な琵琶湖の竜神に関する伝説があります。「俵藤田のムカデ退治」です。

「琵琶湖の瀬田の唐橋で大蛇(琵琶湖の竜宮城に住む竜神)が橋をふさぐ。それを知った田原藤田は、果敢に竜神に挑み見事その橋を渡ることに成功した。竜神は田原藤田を真の勇者と認めて依頼する。三上山を七巻半している大ムカデがいて皆が困っています。どうかあなたの力で退治してください。そして田原藤田は大ムカデを無事退治し、喜んだ竜神から米俵などお礼をたくさんむらった。だから、その後は苗字の田原が俵となり、俵藤田と言われるようになった。」

この伝説は歴史上の事件を伝えている可能性が高いです。事実、この近江地方は、古代より天皇の斎田地(天皇が即位する時の新米を収穫する場所)として何度も選ばれています。つまり時の天皇が三上山付近に居た反乱者たちを沈静し、その功労者に米俵などを与えたと思われます。

琵琶湖に住む竜神の伝説から始まる「竜神ー竜王ー竜頭ー竜爪」ライン。

次回は竜王町です。

なお、結論をお急ぎの方は、「龍の道と古道(7)古道は最短距離の直線」をご覧ください。龍の路が並ぶ理由を考察しました。https://otonano-kodaishi.blogspot.jp/2015/09/blog-post_8.html

2 件のコメント:

  1. 大変面白い記事を読ませていただきました。私は龍ラインに興味があります。なぜなら、私の住む近くに最後の龍爪があります。とてもパワーのあるところです。

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    1. コメントありがとうございます。龍爪は現在も強いパワースポットなのですね!近くに住んでいらっしゃる方の情報はとても役立ちます。今後とも何かご存知のことがあれば是非教えて下さい。私は龍爪にまだ行ったことがありません。機会があれば訪れてみたいで場所です。

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